ホテル情報・周辺情報 2016.05.24

今年のツツジ

お久しぶりのフロントKでございます。

5月の山のホテルの代名詞、ツツジ。
今年も大変たくさんのお客様にご来館いただき、誠に有難うございました。
我々スタッフもツツジの期間中はお客様の人の波に翻弄され、毎年繰り返される5月らしい毎日を送っていました。

わざわざ遠い箱根の山奥までお越しになられた皆様からすると、毎日このツツジを見られるホテルスタッフを羨ましいと考えられる方もいらっしゃるのではないかと思われます。
しかし実際のところ・・・とてもゆっくりと見ているような時間はありません、写真を撮っている隙などありません(-_-;)
朝早くに出勤して来た時には西斜面に位置する庭園は未だ日が当たらず、勤務中はそれどころではなく、仕事を終えれば当然真っ暗闇となっています。
夜間のライトアップなどもありますが・・・帰る時にはライトアップ時間も過ぎて真っ暗闇(-_-;)
青空の下で富士山と共に、などという景色はまず見ることは出来ません。
実はお客様方よりも、毎日この場にいる我々スタッフの方が遥かに鑑賞出来ていないうのが実情です。。。



今年は暖冬の影響もあってか例年より一週間ほど開花が早く、5月10日には七、八分咲きとなりホテルからも「見頃になりました」との発表をさせていただきました。
しかし直後の11日未明から箱根は嵐に見舞われてしまいました。。。

そして嵐が去って晴天となった12日。
庭園には前日の暴風雨によりクシャクシャになってしまったツツジの花々広がっていました。
ご存知のように花びらは大変柔らかいものですので、強い風や雨を受けると花びらが折れてしまい、1日2日経てば花はそこから皆傷んでしまいます。
嵐の時にまだ開花前で難を免れた花は綺麗に咲いていましたが、開花直後であった多くの花の運命は決まってしまいました。

本来であれば15~16日頃までは綺麗にご覧いただけた筈のツツジの花は、こうしてあっという間に見頃が過ぎてしまいました。
17日には再び強い雨に見舞われ、傷んで色褪せていながらも何とか木に着いていた花は尽く地表へと落とされ、20日の時点で庭園がほぼ緑一色という異常な状態となりました。
例年ですと5月20日といえば、ピークは過ぎていてもまだまだ5月ならではのカラフルさを残している日にちです。

本当にあまりにも短い今年のツツジでした。

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