レストラン 2018.06.20
環境、人間、全てに優しいワイン
自分も家で観戦していてとても興奮しました。
グループリーグの初戦に勝利したのは2002年日韓ワールドカップと2010年南アフリカワールドカップのみで、どちらの大会も決勝トーナメントに進出しているそうです。今回初戦に勝利したということで、期待大ですね。
今回は2010年にワールドカップが開催された南アフリカのワインについてご紹介したいと思います。
南アフリカはアフリカ大陸最南端に位置しています。
「アフリカでワインが造れるの?」と思う方もいると思いますが、2014年のワイン生産量は世界7位の実績があります。(世界三大生産国はフランス・イタリア・スペイン)
南アフリカのワイン産地は地中海気候(温暖で夏は日照に恵まれ、冬は穏やか)でブドウの生育期は乾燥した温暖な日が続き、冬は冷涼ですが霜の害はほとんどないそうです。特に南アフリカの生産量の9割を占める西ケープ州は南極からの冷たい海流の影響を受け緯度のわりにずっと冷涼です。
このようにアフリカの中でもぶどうの栽培に適している場所です。
世界でもっとも環境に配慮したワイン生産国
その為1998年に減農薬や減酸化防止剤、リサイクルの徹底などを盛り込んだガイドラインを制定し今では南アフリカの95%のワイナリーやぶどう農家がそのガイドラインに従ってワイン造りを行っています。
また、春から夏にかけて「ケープドクター」と呼ばれる強い乾燥した風が南東から吹くため防虫剤や防カビ剤の使用量も最小限に抑えられています。このように、南アフリカをとりまく自然環境も環境に配慮していることを手助けしています。
2012年には自然環境のみならず、品質保証、労働環境整備を満たす協定を定めワインと労働者もきちんと守られています。
南アフリカの歴史とぶどう品種
17世紀の大航海時代オランダ東インド会社のヤン・ファン・リーベックという人が、喜望峰があるケープタウンを寄港地にするようになり、ぶどう栽培に適した気候・土壌に注目しぶどう栽培を始めました。
1685年にはフランスから宗教迫害を受けた人々が南アフリカに来るようになり、その多くの人々はフランス・ロワール地方の出身者で、生活必需品であるワイン生産を始めたそうです。
またケープ地方の土壌は5億年以上の歴史をもつもので花崗岩や砂岩など多様性富んでおり、水はけがよく適度な水分を含んでいるので高品質のぶどうを生み出す要素にもなっています。
現在南アフリカでは、55%が白ワイン用品種、45%が赤ワイン用品種の割合で栽培しています。
昔はシュナン・ブランという白ブドウやピノタージュといった南アフリカ独自のぶどうを栽培していましたが、現在では冷涼な気候を活かし、ソーヴィニョンブランやシャルドネ、黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニョンやシラー、メルローといった国際品種の栽培にも力を入れています。
世界中の有名なワイナリーや醸造家たちが南アフリカのテロワール(土壌や気候)にほれ込み、集結し生産技術が向上しています。
南アフリカワインのラインナップ
ザ・グレープギャッツビー (写真左)
ピノタージュ(南アフリカ独自の交配品種)とヴィオニエをブレンドした一本です。
アメリカ文学の代表作「グレート・ギャッツビー」をもじって名づけられてワインだそうです。
口当たりは柔らかく、ヴィオニエをブレンドし華やかな香り、味わいをお楽しみいただけます。
ミヤルスト シャルドネ (写真中央)
西ケープ州・ステレンボッシュにあるワイナリーです。
蜂蜜や柑橘系など、南国を思わせるような香り、樽からくるトーストのような香りをお楽しみいただける一本です。
リースリング ロージアン・ヴィンヤーズ (写真右)
南アフリカの“エルギン”という場所に位置し、山々に囲まれており海に近い冷涼な地域です。
柑橘、カモミールやレモンの花のアロマを持ち、青りんごのような酸味が果実味を感じさせ、すっきりとしたワインです。
こちらは只今グラスワインでもご用意しております。
今回は南アフリカのワインについてご紹介させていただきましたが、他にも世界各国のワインも取り揃えています。
ぜひワインのことのみならず、ドリンクについてのご相談等気軽にスタッフにお声掛けください。
これからワールドカップももっと盛り上がってきますので、皆で応援しましょう!!
勝ったらシャンパンで乾杯しましょう。
ワインの話やサッカーの話ができるよう、山のホテルでお待ちしております。 野球部出身 古谷